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床板の下に |
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前回からずいぶん時間が開いてしまいました,今回は少し話がダブりますがお許しください. 前回フローリング(床材)を支えるのは根太と申し上げましたがこれは誤りで,フローリング直下に根太,その下に直交する大引きが正解です. そしてそれらの下で支えるのが束で,最近の新築物件ではネジで調整可能な鉄製の束が使われています. しかし鉄製は床をはった後調整できる利点はありますが,多数のネジを微調整して床を平にするのは熟練度が高くないと無理です. よって電子水準器を使って現物合わせで切断した古材の方が,シロウトには簡単で確実と判断しました. この方が安いですしね. |
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当地で根太の標準品は45mm角です. しかし監督(妻)の要求仕様の断熱材は50mmなので,断熱材の厚さに合わせて50mm×40mmの特注品としたのは以前触れました. 大引きは90mm角ですが壁間際は大引きを設けず,根太材の切れ端で50mmを調整します. 束は古材ですから90mm以上としました. |
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束のピッチは90cmです. 束と大引きの結合は金具と呼ばれる鉄製アングルを使っても良いのですが,大引きに縮みが生じると金具に無理がかかるので,大引きを上から締めつける方法としました. これだとスキマが生じにくく,万一縮んでも床は軋まない筈です. 締めつけはコーチスクリューと言う親分格の木ねじを使います. |
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コーチスクリューは断熱材や根太との干渉を避けるため大引きに埋め込みます. 大きな穴は玄関ドアのアピトン材で苦労しましたが,杉材だと簡単に開きました. 床下は調質材を撒くので掃除したのにまた散らかりました. |
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工事現場用の掃除機の登場です. 水も吸えるので買いましたが,下品なまでに喧しくて強力です. 一式数千円で保証は3か月と言う安物ですが,この家を仕上げる間使えれば良いのですからこれでokです. |
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この掃除機は排気側にもホースの取り付けが可能で,ノズルでホコリを吹き飛ばすことも出来ます. アメリカではよくある掃除機の使い方ですが,日本ではあまり見かけません. 細いノズルを使って束の足もとのホコリを飛ばし,束の接着状態を良くします. 良いことづく目の掃除機ですが,設計者が何を勘違いしたのかホースの継ぎ方が逆で,継ぎ目部分の細い方が吸い込み時の下流(掃除機本体側)になってますからゴミがしょっちゅう詰まります. |
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束をコンクリートボンドと言う強力接着剤で貼り付けます. しかしこの接着剤は硬化後弾力性がなくて失敗で,職人さんに聞いてシリコン系の接着剤でやり直しとなりました. |
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とりあえず大引きが半分できました. 部屋の長手が6mちょっとなので工事は続きます. |
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特注の根太材は4mですが長さはマチマチで,4.2m越えのものもあります. 大ざっぱでいい加減と思われるかも知れませんが,フシなどで使えない部分もあるのですからこれがこの世界なのでしょう. |
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海老名に戻ると東急車の出入りが日常になっていました. 3000系,5050系,5080系ばかりで,JR235系ベースの最新の3020系は見かけません. 開通が迫っているのに大丈夫なのですかね. |
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