いすみ通信

2023-06-19
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社会福祉法人槙の里 いすみ学園

駅に停車中の東急3450形です. いすみ市には,東京都の支援指導のもと,利用者(入所者のことです)が社会的自立を目差すための障害者支援施設があります. 実はこの駅と電車は施設の教材で,利用者がスムーズに社会に溶け込むことが出来るよう電車の利用方法を学ぶ作業棟です.


いすみ学園は『電車のある学園』として地域住民に親しまれいます. この電車は1985(昭和60)年に東急電鉄の好意により寄贈された車両です. 幾度となく検討を重ね,念願の電車がある作業棟が完成し,地域社会との触れ合いの中で,働く喜びを育んでいく施設として活用しています.



当時の機関誌『さざなみ』に,作業棟開所式の様子がございます. 文中では20年ぐらいは大丈夫だろうと語られてますがこの場所で38年経過しているのですから,いすみ学園にとって大切な存在であることが読み取れます. 【機関誌拡大



車両に添えられた説明文に昭和27年製造とありますが,正しくは昭和7年10月です. 東急電鉄在籍が52年ですから,あわせて現役90年の大ベテランです.



度重なる修繕で厚化粧になってきました. 安全に利用を継続する教材としてはそろそろ限界ですが,今日同様の電車を譲り受けるとなると,アスベスト除去作業などに巨額の費用がかかります. また学園として,いすみの地に溶け込んだ緑の電車の修復を望んでいます. そのための費用は400万円ほどと見積もられてますが,現状では全額学園で賄うのは困難です. 修復に際し何処まで手を入れるかで額は変わりますが,寄付のお申し出や質問は以下までお願いします.
  • Eメール maki3412@joy.ocn.ne.jp (質問並びに寄付のお申し出)
  • 電話 0470-86-3412 鶴岡さん (平日10〜16時)


譲渡時には万一の破損に備え,予備のドアガラスやサッシが添えられています. 当時の担当者の心づかいが垣間見れます.


当時カメラ持参で会社通いしており,たまたま現役時代の3455号を東急目蒲線の蒲田で撮っていました.


いすみ市界隈では道路沿いの季節の花が目を楽しませてくれますが,いすみ学園の利用者も県道沿いで作業しています. また利用者たちは石鹸・手芸品などを製造販売し,下記サイトにてお求めいただけます.
学園のページ http://isumigakuen.or.jp
ショップのページ https://www.pippoec.com/shopbrand/isumigakuen/


2012年の春いすみに,この電車を尋ねた時の記録もございます.
http://www.5701-9101.com/article/2012-04-Isumi/000.html
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