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内燃車の部品流用 |
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内燃車のパーツをEV(ここではエンジンを搭載しないBEV=バッテリーだけのEVとします)に流用するのを僕や友人たちがなぜ好まないかと言うと,そもそもEVは超高速運転を配慮しなければ,モーターと車輪のギヤー比を可変とする必要はありません. 電車もいろいろな駆動方式があれど,1対のモーターのピニオンと輪軸の平ギヤーのシンプルな組み合わせがほとんどです. テスラの場合,タイヤからモーターまでの駆動系一式が一塊となり,その上にインバーターが載せられています. これをボディ前後に取り付けた3ピース構造なので回頭性が良く,ハンドルとアクセルの反応はピカイチで,裸足で歩くように行きたい方向に進めます.
回頭性とは文字通りクルマが進む向きの変えやすさのことで,ハンドルを切り始めてから反応するまでの時間(1/1000秒単位の短い時間の世界)で決まります. ノーズに重たい内燃車パーツを埋め込んでいるとハンドル操作からクルマの挙動までの時間が長くなり,良くできたEVから乗り換えると,スポーティを自負するクルマでもモッサリした感じがします. そのなかで内燃車でも,後輪駆動のポルシェ911はリヤエンジンですからフロントは軽く,ハンドルの反応は良好です. 反面リヤが重いのでスピンしやすく,運転が難しいです. ですから上手に操操れれば楽しいクルマで,長年人気が続いています. 話がズレましたが,重たいバッテリーを床に敷き,前から後ろまで余計な荷物を背負わなくて重心が低いEVは,腕が無くてもポルシェの醍醐味を味わえるというわけです. |
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