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回頭性 |
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3/14に触れた回頭性という聞きなれない言葉を調べた方がたくさんおられました. 私が説明するよりGoogleなどで調べた方が良さそうです. 要約すると,人間の神経は電気ですから反応が早く,1/1000秒単位の早い遅いを判別できるとされてます. ですからハンドルからタイヤの接地面までの反応が良いと,運転が楽しくなると言うことです. 話が回り道となりますが,ドライバーと自動車の接点はハンドルで,ハンドルを操作すると機械的な動きがタイヤの近くに届きます. ここに至るまでギヤーやジョイントなどが介在しますが,動きはリニアです. しかしホイールと地面に挟まれたタイヤは空気が介在し,コンディションや仕様により,ハンドルの動きに影響が出ます. コンディションで一番影響が大きいのはタイヤの空気圧で,空気が抜けるとフラフラし,空気を込めるとキビキビ走ります. タイヤの仕様で大きく影響するのは扁平率です. 扁平率とは,タイヤの幅を高さを幅で割った割合で,幅の割にタイヤの高さが少ない(扁平率が低いと言います)と,ホイールとタイヤ接地面間の剛性が高くなりますので,ハンドルの反応が良くなります. そのためスポーティなハンドリングを好むドライバーは,横から見ると薄っぺらなリヤカーのタイヤみたいだけど幅広なタイヤを選ぶのです. ハンドリングがダルになるかどうかはエンジンや変速機の重量が大きく係わり,エンジンルームに相当する部分に重量物がなければ,自然にハンドリングが良くなると言う理屈です. テスラのようにフロントが軽いクルマの限界の高さは,下の動画をご覧いただけばおわかりいただけると思います. サウンドをonにして,日本語の解説を聞きながらご覧ください. https://www.youtube.com/watch?v=TvifKGpwKgA 暴走するテスラと捕獲しようとするパトカーとのバトルですが,勝負になりません. アメリカでは暴走車両の動きを止めるためタイヤをパンクさせますが,パンクしてもパトカーとの勝負は互角以上です. ボディ構造と見事な姿勢制御の相乗効果ですが,ピョンピョン方向を変えるクルマを操る逃亡者が余計なことをしなかったから,もう少し逃げ延びた言うのが動画のオチです. このような自動車がほかにありますか? (見たことはありませんが,類似のクルマに日産のスカイラインベースの改造車があります. しかし計算にとてつもない電力が必要で,現実的なものではないそうです) |
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